作成日:2021.08.16更新日:2021.08.20
CAD 製図スピード UP に欠かせない「エイリアス」。この記事ではエイリアスの解説と覚えておくと便利なエイリアス一覧表を載せています。AutoCAD で使用できる一覧表ですので、ぜひ最後までご覧ください。
エイリアスとは、コマンドの頭文字または頭文字 +2 文字目でコマンドを呼び出せるようにしたショートカット機能のことです。( 一部例外あり )
コマンド入力が短くて済むのでスピード UP になり、製図時間を大幅に短縮できます。
例えば「線分」コマンドであれば、コマンドラインに LINE+Enter と入力する必要がありますが、線分コマンドには予めエイリアスが設定されているので L+Enter と入力するだけで線分コマンドを起動できます。
エイリアスに加えてショートカットキーもぜひ覚えておいてください。
Ctrl + Z で作業を一つ前に戻すなど、日常のパソコン作業で使うショートカットが使用できる他にもファンクションキーなど便利なショートカットキーが多く割り当てられています。
実際に製図者が良く使うショートカットを 37 項目にまとめましたので、参考にしてください。コマンドの説明が別記事である場合はリンクから飛ぶことができます。
番号 | 入力する文字 | フルコマンド | 日本語名 |
---|---|---|---|
1 | A | ARC | 円弧 |
2 | B | BLOCK | ブロック定義 |
3 | C | CIRCLE | 円 |
4 | F | FILLET | フィレット |
5 | H | HATCH | ハッチング |
6 | I | INSERT | ブロック挿入 |
7 | L | LINE | 線分 |
8 | M | MOVE | 移動 |
9 | O | OFFSET | オフセット |
10 | S | STRETCH | ストレッチ |
11 | T | MTEXT | マルチテキスト |
12 | V | VIEW | ビュー |
13 | Z | ZOOM | 図面ズーム |
14 | CHA | CHAMFER | 面取り |
15 | CO, CP | COPY | 複写 |
16 | EX | EXTEND | 延長 |
17 | MI | MIRROR | ミラー |
18 | MO, PR | PROPERTIES | オブジェクトプロパティ管理 |
19 | OP | OPTIONS | オプション |
20 | DS | DSETTINGS | 作図補助設定 |
21 | PL | PLINE | ポリライン |
22 | POL | POLYGON | ポリゴン |
23 | RE | REGEN | 再作図 |
24 | REC | RECTANG | 長方形 |
25 | RO | ROTATE | 回転 |
26 | SC | SCALE | 尺度変更 |
27 | TR | TRIM | トリム |
28 | Ctrl + P | PLOT | 印刷 |
29 | Ctrl + S | QSAVE | 上書保存 |
30 | Ctrl + Z | UNDO | ひとつ前に戻る |
31 | Ctrl + Y | × | 直前の操作をやり直す |
32 | F3 | × | オブジェクトスナップ(ON/OFF) |
33 | F7 | × | グリッド表示(ON/OFF) |
34 | F8 | × | 直行モード(ON/OFF) |
35 | F9 | × | グリッドスナップ(ON/OFF) |
36 | F10 | × | 極トラッキング(ON/OFF) |
37 | F11 | × | オブジェクトトラッキング(ON/OFF) |
38 | F12 | × | ダイナミック入力(ON/OFF) |
多くの人が右手でマウス、左手でキーボードを操作するかと思います。しかし左手でEnterって少し押しにくい位置にありますよね…
そんなときは Enter の代わりに Space を使ってみてください。 Enter よりも格段に押しやすくなります。注意点として、 Space は 全角入力の状態ではEnterの機能として使用できません。 Space を代用する際は半角入力の状態で使用してください。
エイリアスは、 管理タブ > カスタマイズ設定パネル > 「エイリアスを編集」 を選択します。
エイリアスを編集すると例えば「 C+Enter → CIRCLE コマンド」ではなく「 C+Enter → COPY コマンド」に設定できます。自分が良く使うコマンドも追加したりできますのでぜひ試してみてください。
この記事は、AutoCAD 体験版を利用して作成されました。
無料で利用できる AutoCAD 体験版のインストール方法については下記をご参照ください。