作成日:2021.08.12更新日:2021.08.12
IJCAD Mobile とは、Android や iOS がインストールされたスマホやタブレットで図面の閲覧、編集が行えるアプリです。
2021年7月の現在では、誰でも無料で利用することができます。
開発は、IJCAD の開発元である IntelliJapan なので、おそらくアプリのバックグラウンドでは IJCAD が動いているのではないでしょうか。
そんな IJCAD Mobile でできることを徹底解明していきます。
IJCAD Mobile は、Android や iOS がインストールされたスマホ、タブレットで図面の閲覧や編集が行えるアプリです。
クラウドストレージへ CAD 図面をアップすることで、PC と IJCAD Mobile 間で簡単にやりとりすることができます。クラウドストレージは現在 Dropbox、WebDAV(iOS版のみ)、OneDrive、Google Drive、Box に対応しています。
また、IJCAD Mobile には、基本作図機能が付いているため簡単な編集であればスマホやタブレットからでも行えます。
IJCAD Mobile を使うとクラウドストレージを通して図面のやりとりが行えるため、常に最新の図面をチェックすることができます。
紙に印刷した図面の場合、現場に図面の変更を伝える場合や、現場で気づいた図面の修正点をオペレーターに伝える場合、タイムラグが発生します。
IJCAD Mobile があれば、修正した図面をクラウドへアップロードするだけでリアルタイムで図面の変更点を伝えられます。
IJCAD Mobile で開ける図面は DWG のみではありません。DWG、DXF、JWW の3つの拡張子に対応しています。
DWG のみ、JWW のみを閲覧できるアプリは多々ありますが、DWG と JWW どちらも閲覧、編集が行えるアプリは少ないです。
これだけでも、IJCAD Mobile を選択するメリットとなります。
タブレットの性能にもよりますが、図面をタブレット開くときのタイムラグもほとんど感じられず DWG、JWW 共にサクサク操作することができました。
IJCAD Mobile は図面の閲覧、編集のどちらも行うことが可能です。
また、CAD を利用していれば感覚的に操作できる分かりやすい UI も特徴です。
IJCAD Mobile では、次の機能を利用することができます。
実際に使ってみると分かりますが、スナップ(アプリではシミュレートマウス機能というようです)もしっかりと効いて動作もスムーズで非常に操作しやすくなっています。
また、ポイントマーカーやキーパッドが利用できるため、どのコマンドも数値入力などに戸惑うことなく直感的に操作が行えました。
タブレットで1から作図となると画面が小さいことや、指でタッチしながらの作図に慣れていないため時間はかかりそうですが、出来なくもないな・・・と感じる程度には好感触でした。
この画像では、チェックを入れたい箇所に雲マークで印をし、引出線で変更内容を記載してみてました。この程度であれば数秒で操作できます。
このまま保存し、クラウドへ同期すればクラウドストレージ上の図面が最新の状態へ更新されます。
IJCAD Mobile では、図面の画層の切り替えや表示/非表示、ロックの切り替えも簡単に行うことができました。
この画像は、IJCAD Mobile で寸法の表示をオフにしているところです。
IJCAD Mobile では、DWG 形式で保存するほかに PDF や画像フォーマット(bmp, jpg, png)への書き出しも行えます。 PDF へ書き出して他の端末に送信すれば、IJCAD Mobile で開かなくとも図面のチェックができますね。
初めて IJCAD Mobile を使ってみましたが、想像以上に高性能でした!
まだタブレットで図面をチェックする機会はあまりないので、私が活用する機会は少なそうですが・・・オンライン化が進んでいる現場などでは一度 IJCAD Mobile を試してみてはいかがでしょうか?
■ Google Play (Android) - IJCAD Mobile
■ App Store (iOS) - IJCAD Mobile