作成日:2021.10.04更新日:2021.10.04
Jw_cad で図面の縮尺を変更したとき、「寸法値の文字サイズが変わらない」「作成した図形寸法と寸法値が異なる値になる」といったお悩みはありませんか?
実は、Jw_cad では縮尺を変更するときの設定で、寸法が変わったり変わらなかったりします。
この記事では、縮尺を変更したときの寸法について設定方法と合わせて解説します。
Jw_cad で縮尺を変更すると、寸法値や文字のサイズが変わらないことがあります。
Jw_cad は、縮尺設定の際に文字サイズを変更するオプションにチェックをいれないと、文字サイズを変更することが出来ません。
デフォルトではチェックが入っていないため、縮尺を変更するときに気を付けたい項目ですね。
▲ 長さ 10,000 の図形を 1:100 と 1:300 で比較すると、”寸法値”は変わりませんが”図形のサイズ”は変わっています
縮尺を変更すると、用紙サイズに対して図形の大きさが変わることがあります。
これは、縮尺変更時に「実寸固定」というオプションで縮尺を変更しているためです。
実寸固定は、寸法は固定(実寸)のまま図面の縮尺を変更するという意味です。
図面は印刷を前提に作成しているので、図形自体を用紙サイズに合わせて縮小し、寸法値は実寸のまま縮尺を変更したいときに利用します。
一般的に、縮尺変更は実寸固定で行った方が感覚的に操作が可能です。
実寸固定は、縮尺を変更する際に「縮尺変更時」オプションから「実寸固定」を選択すると適用できます。
▲ 長さ 10,000 の図形を 1:100 と 1:300 で比較すると、図形のサイズは変わりません。ただし、寸法を引き直すと寸法値が変更されています。
縮尺変更を変更するしても、図形の大きさが変わらないことがあります。
これは、縮尺変更時に「図寸固定」というオプションで縮尺を変更しているためです。
図寸固定は、図形の大きさ(図寸)は固定のまま図面の縮尺を変更するという意味です。
図形の大きさは固定でも縮尺は変わっているため、寸法を書きなおすと図形に縮尺の逆数が掛かっている寸法となります。
例えば1枚の図面に複数の縮尺が使われている図面をまとめて寸法変更する場合、実寸固定を利用すると見た目が元々の図面と異なった形となってしまいますが、図寸固定を利用すると見た目をそのままに縮尺を変えることが出来ます。
しかし、寸法値と実際の図形サイズが異なってしまうため、縮尺を変更後に図形を編集する場合は図寸固定を利用すると設計ミスへ繋がる恐れがあるためお勧めできません。
実寸固定、図寸固定共に用途に応じて使い分けましょう。