作成日:2021.08.12更新日:2021.08.12
Jw_cad で図面の縮尺を変更する方法について、初心者の方でもわかりやすいように解説しています。
Jw_cad では、縮尺をステータスバーに表示しています。
画像では「S=1/100」となっており、これは作図領域が実寸大の 100分の1 サイズであることを示しています。
この縮尺が書かれているボタンをクリックすると「縮尺・読取 設定」ダイアログが表示され、縮尺の変更を行う事が可能です。
Jw_cad では、レイヤグループごとに縮尺を変更することができます。
まずは、現在アクティブになっているレイヤグループの縮尺を変更してみます。
以上の操作でステータスバーや「レイヤグループ縮尺一覧」を確認すると、アクティブなレイヤグループの縮尺のみ変わっていることが確認できます。
Jw_cad では、全てのレイヤグループの縮尺を一括で変更することも可能です。
以上の操作で、編集可能な全てのレイヤグループの縮尺を一括で変更することができました。
Jw_cad では縮尺の変更をするとき、寸法を固定のまま図形の尺度を変更するのか、図形サイズは固定のまま寸法の尺度を変更するのか選択することが可能です。
縮尺・読取 設定ダイアログを開くと、「縮尺変更時」という項目に「実寸固定」というラジオボタンがあります。
デフォルトでもこちらが選択されているように、一般的に縮尺変更というと実寸固定での考え方がベターです。 実寸固定は、「寸法値に合わせて縮尺を変更する」という考え方です。
例えば 1:1 で作図した 100 の正方形があります。
これを実寸固定で 2:1 (2倍) へ変更した場合、寸法値の 100 に合わせて図形サイズが2倍へ拡大された状態で縮尺が変更されます。
(ブラウザサイズ固定で図形が2倍になっているため、見切れてしまっています)
一方で、「縮尺変更時」という項目に「図寸固定」というラジオボタンがあります。
図寸固定は、「図形サイズに合わせて縮尺を変更する」という考え方です。
例えば 1:1 で作図した 100 の正方形があります。
これを図寸固定で 2:1 (2倍) へ変更した場合、図形サイズに合わせて縮尺が変更されるため、正方形の1辺の長さは「50」となります。
しかし Jw_cad の場合、縮尺変更で寸法値が変わっても、すでに作成している寸法値は更新されません。そのため、寸法を作成し直す必要があり、作図ミスに繋がる恐れがあります。特殊な場合を除き基本的には「実寸固定」での尺度変更がよいでしょう。