CADソフトの図面作成において、同じ線を何本も描いたり、同じ図形を描きたいことがありますよね。
でも、毎日いくつもの作図をしなきゃいけないのに、一つ一つ描いてては時間がかかり、かなり効率が悪い…

そのような場面では、「複線」が役立ちます。
「複線」を使用することで、図面作成の効率が断然アップ！

この記事では、Jw-cad の「複線」の使い方と便利なテクニック3種をご紹介します。

目次

• 1. Jw-cad 「複線」とは？
• 2. Jw-cad 「複線」の使い方
• 3. 知っておくと便利な Jw-cad 「複線」のテクニック3種
  • 連続
  • 端点指定
  • 連続線選択
• 4. Jw-cad 「複線」を使いこなしてスムーズな作図へ！

1. Jw-cad 「複線」とは？

「複線」は、「対象となる線をコピーする」機能です。
対象となる線は、直線だけでなく、曲線や点線も可能です。

さらに便利な点が！

「複線」は、線をつなぎ合わせて作ったさまざまな図形にも使用できます。
シンプルな三角形・四角形だけでなく、星形や円形が重なったような形も簡単にコピーすることが可能です。

2. Jw-cad 「複線」の使い方

1. メイン画面上部のメニューバーの「編集」から「複線」を選択、または左側のツールバーから「複線」を左クリック。
   
   
   
2. 複線対象の線を左クリック（線の色がピンクへ変わる）
   
   
3. コントロールバー「複線間隔」窓に、間隔を指定（任意の場所に複線を描く場合、3はしないで4へ）
   
   
4. マウスポインターで複線方向を指示
   
   
5. 複線を描く方向で左クリック確定
   

3. 知っておくと便利な Jw-cad 「複線」のテクニック3種

この線を 1 本だけコピーしたい！という場合、一度の「複線」で済みますが、実際の作図では、何本も連続してコピーしたり、線の長さを指定してコピーしたり、図形をコピーしたり…さまざまな場面が出てきます。

そんな時に知っておくと便利なテクニック3種をご紹介します！

すべて「複線」の中の「タブ」を使用します。

連続

コピーした線を連続で描くことができます。

1. メイン画面上部のメニューバーの「編集」から「複線」を選択、または左側のツールバーから「複線」を左クリック。
   
   
   
2. 複線対象の線を左クリック（線の色がピンクへ変わる）
   
   
3. コントロールバー「複線間隔」窓に、間隔を指定
   
   
4. マウスポインターで複線方向を指示
   
   
5. 複線を描く方向で左クリック
   
6. コントロールバー「連続」タブをクリック
   
   
7. 必要数クリックを行い、複線を連続して描く
   
   連続して複線を描けました。

端点指定

コピーと同時に線の長さを指定することができます。

1. メイン画面上部のメニューバーの「編集」から「複線」を選択、または左側のツールバーから「複線」を左クリック。
   
   
   
2. 複線対象の線を左クリック（線の色がピンクへ変わる）
   
   
3. コントロールバー「複線間隔」窓に、間隔を指定
   
   
4. コントロールバー「端点指定」タブをクリック
   
   
5. 長さを指定する端点を右クリック
   
   
6. 複線を描く方向で左クリック確定
   
   
   端点指定で長さを指定して、複線を作成することができました。

連続線選択

矩形や円、多角形をそのままコピーすることができます。

1. メイン画面上部のメニューバーの「編集」から「複線」を選択、または左側のツールバーから「複線」を左クリック。
   
   
   
2. 複線対象の線を左クリック（線の色がピンクへ変わる）
   
   
3. コントロールバー「連続線選択」タブをクリック
   
   
   ひとつながりの線がピンクに変わる
   
   
4. コントロールバー「複線間隔」窓に間隔を指定
   
   
5. マウスポインターで複線方向を指示
   
   
6. 複線を描く方向で左クリック
   
   連続線選択を使用して、矩形をコピーすることができました。

4. Jw-cad 「複線」を使いこなしてスムーズな作図へ！

Jw-cad で「複線」を上手に使用することで、何度も同じ線や図形を描いたりすることなく、スムーズに作図が出来るようになります。

作図をする中で、「複線」を使用する場面は非常に多くあります。
確実にマスターして、時間をかけず迅速に作図をできるようになりましょう！