作成日:2021.09.01更新日:2021.09.01
CAD 図面、特に印刷した図面では線の太さが正しく表示されるように設定することが大切です。
図面は白黒で印刷することが多く、白黒で印刷した図面が単調な線で書かれていたら非常に読み取りにくくなってしまいますよね。
線にメリハリをつけて、現場で図面を見る方々にとって分かりやすい図面を作成することを心掛けたいです。
さて、そんな線の太さですが、設定を少し間違えてしまうと反映されない ことがあります。
線の太さは設定を正しく行えば反映されるようになりますので、焦らず一つずつ原因を確認してみましょう。
Jw_cad の画面上で線の太さを反映するには、基本設定 > 色・画面 タブ内にある「線幅を表示倍率で比例して描画」と「線幅を1/100mm単位とする」の2つの設定の組み合わせが大切です。
この組み合わせが適切でない場合に、Jw_cad で線の太さが反映されません。
どのような組み合わせの時にどこの線の太さが反映されるのかみてみましょう。
今回は、画面要素・プリンタ出力要素・個別の線の太さ が分かりやすいように次のように設定しています。
上から細い順に線が並んでいる場合は「画面要素」、上から太い順に線が並んでいる場合は「プリンタ出力要素」、線の並びに規則性がない場合は「個別の線の太さ」です。
この設定では、線幅が未指定の場合は「プリンタ出力要素」の線幅、線に対して線幅を個別に指定した場合は指定した幅が反映されています。
実は、この設定は 印刷時の線幅で画面表示される 設定です。
印刷後の見た目と画面上の見た目を揃えたいとき、印刷前に線の太さが合っているか確認したいときにおすすめの設定です。
この設定では、線に個別に線幅を指定していても「プリンタ出力要素」の線幅で表示されます。
この設定で印刷を行う場合も個別の線幅は適用されず、プリンタ出力要素で印刷が行われます。
この設定では、線に個別に線幅を指定していても「画面要素」の線幅で表示されます。
しかし、この設定で印刷を行うと、線幅が未指定の場合は「プリンタ出力要素」、線幅を個別に指定している場合は「個別に指定した線幅」 で印刷されます。
画面上の見た目と印刷後の見た目が変ってしまう ので注意が必要な設定です。
画面上の見た目と印刷後の見た目を統一したい場合は、「1」または「2」を設定しましょう。
この設定では、線に個別に線幅を指定していても「画面要素」の線幅で表示されます。
また、この設定で印刷を行うと、全ての線幅が「プリンタ出力要素」で印刷されます。
こちらも、画面上の見た目と印刷後の見た目が変ってしまう ので注意が必要な設定です。
画面上の見た目と印刷後の見た目を統一したい場合は、「1」または「2」を設定しましょう。
線の太さが印刷時に反映されない場合、先ほど例に挙げたように印刷時の線幅が反映される設定になっていないか、「プリンタ出力要素」の設定が正しくできてい可能性があります。
「線の太さが反映される設定になっていない」の項目をご参考いただき、線幅が正しく反映される設定にしてみてください。
こちらも先ほど例に挙げていますが、線自体に太さを指定する設定をしている場合、基本設定によっては印刷物に反映されません。
画面上では線に太さが反映されているのに印刷物には反映されていない場合など画面上と印刷後の図面の線の太さがおかしい場合は「線の太さが反映される設定になっていない」の「3」をご確認ください。
線の太さを指定するとき、太さの差が小さいと線の太さが反映されていないように見える可能性があります。
特に線を 1/100mm 単位で設定する場合、0.13mm と 0.18mm は目視では分かりにくいですよね。
図面の線の太さは細線(例:0.18mm)を基準に2倍(太線:0.35mm)、4倍(極太線:0.7mm)、8倍(超極太線:1.4mm)・・・と細:太が 1:2 となるように JIS 規格で定められていますので、正しい設定になっているか確認してみましょう。