取引先から送られてきた JWW、SXF 形式の図面を AutoCAD で編集したい！
・・・というお悩みをお持ちの方、少なくないのではないかと思います。
AutoCAD で JWW や SXF 形式の図面を編集することはできませんが、AutoCAD 互換 CAD の IJCAD であれば、AutoCAD と似た操作性で JWW、SXF 形式の図面を編集することが可能です。
IJCAD は Jw_cad と同じ国産 CAD のため、国内の需要に合わせて DWG、JWW のどちらにも対応しているのです。

IJCAD で JWW 形式を開ける「jww 読み込み」コマンド

IJCAD で JWW 形式を編集するには、PLUS ツールの「jww 読み込み」コマンドを利用します。
PLUS ツールは全ての IJCAD で利用できるわけではなく、STD 以上のグレードで利用することが可能です。
また、SXF 形式を読み込むことのできる「SXF 入力」コマンドも同様に PLUS ツールです。
IJCAD グレードや価格については下記の記事をご参照ください。

【参考記事】
■ IJCADの価格は安い？高い？グレード別の価格をこれから導入する方へ向けて超分かりやすく解説

IJCAD で JWW 形式の図面を開く

IJCAD では、DWG 形式と同じようにドラッグ＆ドロップで JWW 形式の図面を開くことはできません。
PLUS ツールのリボンタブに表示されている「jww 読み込み」コマンドから JWW 形式の図面を開くことが可能です。

IJCAD で JWW 形式のファイルを開く方法

1. IJCAD のリボンから、「PLUS」を開き、「jww 読み込み」をクリックします。
   
2. 開く ダイアログが表示されますので、開きたい JWW 図面を選択します。
   
3. JWW 図面が開きました。
   

元図面を Jw_cad で開いてみるとこのようになっています。
高い精度で読み込めていることが分かります。

IJCAD では、JWW 図面を読み込む他に、JWW 形式で保存することも可能です。
詳しくは下記の記事をご参照ください。

【参考記事】
■ 【DWG を JWW へ変換】AutoCAD 互換の IJCAD で JWW 書き出し機能を使ってみた

JWW から DWG 形式へ変換するときの設定

IJCAD では JWW から DWG 形式へファイル形式を変換することで JWW 図面を編集することができます。
しかし、JWW と DWG はそれぞれが全く異なる仕様で定義されているため、100% 同じ図面内容で変換することはできません。

例えばレイヤの場合・・・
Jw_cad では 16 のレイヤグループの中に 16 のレイヤが最初から作成されていて、作図するレイヤを選択して製図を進めます。
一方、IJCAD や AutoCAD では、最初は 1 レイヤのみ作成されていて、必要に応じて自由に必要な数だけレイヤを作成していきます。

IJCAD で JWW 形式を読み込んだ時、これらのレイヤを Jw_cad の仕様に合わせて 256 レイヤ出力するのか、IJCAD の仕様に合わせて作図されているレイヤだけ出力するのか、必要に応じて選択したいですよね。
そのような時、IJCAD では「読み込み設定」を変更するだけで対応が可能です。

読み込み設定

IJCAD の JWW 読み込み設定では、図形の寸法（尺度）、レイヤー、文字 に対して読み込み時の設定を行うことができます。

図形の寸法 オプションでは、Jw_cad が「用紙サイズベース」の縮尺での作図に対して、IJCAD では「実寸ベース」での作図になるため、どちらに合わせるかを選択することが可能です。

レイヤー オプションでは、先ほど例に挙げたように Jw_cad と IJCAD のどちらにレイヤーの仕様を合わせるのかを選択することが可能です。
ちなみに、IJCAD では Jw_cad と同じレイヤの UI を利用することが可能です。(画層管理 コマンド)

文字 オプションでは、文字を「テキストを生成」「マルチテキストを生成」「マルチテキストを分解」から選択することができます。文字の高さや位置合わせも選択可能です。

細かい読み込み設定も行える IJCAD の JWW 読み込み機能、ぜひ一度体験版でお試しください。

【参考記事】
■ 無料で使える IJCAD 体験版のダウンロード方法を徹底解説！