AutoCADで寸法同士が被ってしまう!寸法線を斜めにずらす方法を解説
作成日:2021.08.20
更新日:2021.08.25
寸法線と言えば、線分の長さや図形のサイズを表すものですよね。そんな寸法線が他の外形線などに被ってしまうと、どこから寸法線でどこから外形線なのか見づらくなってしまうこともあります。
そんなときは寸法補助線を傾けることで図面を見やすくできます。複雑な図形では特によく使用しますが、設定方法は簡単です。この記事では寸法線補助線をずらす方法を解説していきます。
目次

寸法補助線を斜めにずらすコマンドは「DIMEDIT」
AutoCAD では寸法をダブルクリックしてスライドさせることはできません。代わりに寸法補助線を斜めにするために「 DIMEDIT 」コマンドの「スライド」オプションを使用します。起動方法は 2 つあります。
注釈タブ
注釈タブ > 寸法記入パネル > ▼で展開して「スライド寸法」を選択
コマンド入力
作図領域またはコマンドライン上で「 DIMEDIT 」コマンドを入力 > オプション「スライド(O)」を選択
実際に寸法補助線を斜めにしてみよう
寸法補助線を斜めにしてみましょう。予めこのように垂直な寸法線を用意しておきます。
- コマンドを起動
今回は「DIMEDIT」を入力してコマンドを起動します。「DIMED」と入力した時点で候補としてDIMEDITコマンドが上がっているのでこの状態でEnterしてもOKです。 - オプション「スライド」を選択
右クリック > オプション「スライド(O)」を選択しましょう。 - オブジェクトを選択
プロンプト「オブジェクトを選択」に従って斜めにしたい寸法線を選択してEnterします。 - 角度を入力
傾けたい角度を決めて、プロンプト「スライド角度を入力」に従って半角数字で入力したら、Enterしましょう。
これで寸法補助線を斜めにすることができました!
先ほど入力した角度の数値は水平線の 0° を基準としています。
スライド寸法を使用すれば、このような溝の径も示すことができるようになります。
スライド寸法を使いこなして見やすい作図をしよう!
今回は使用する方も多い寸法補助線を斜めにずらす方法を解説しました。
スライド寸法を使いこなすことで細かい図面も見やすくなります。
よく使う図法ですので是非使ってみてくださいね!

この記事は、AutoCAD 体験版を利用して作成されました。
無料で利用できる AutoCAD 体験版のインストール方法については下記をご参照ください。

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