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AutoCADは安い?高い?価格や機能をこれから導入する方へ向けて超分かりやすく解説

作成日:2021.08.17

更新日:2021.08.23

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2021年6月をもって、AutoCAD LT の販売が終了となりました。
これまでは CAD の全機能+業種別ツールセットが利用できる AutoCAD と、CAD の一部機能に制限がある安価版の AutoCAD LT の2つのライセンス形態が用意されていました。
AutoCAD LT は、一部機能が制限されているとはいえ製図に必要な作図機能はほとんど揃っているため一定数の支持を集めていましたが、今後はどのライセンスを購入すればお得に AutoCAD が利用できるのでしょうか。徹底解説いたします。

目次

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AutoCAD の新しい販売形態と価格

2021年6月6日を持って AutoCAD LT の販売は終了しましたが、実は、AutoCAD LT と同じ価格で AutoCAD レギュラー版が利用できるようになりました。
AutoCAD LT では制限されていた 3D に関する機能やアドオン、LIST、API を使ったカスタマイズなどが利用できるため、今回の施策は実質的な値下げともいえます。

これまで AutoCAD レギュラー版として販売されていたプランは「AutoCAD Plus」となり、AutoCAD レギュラー版では2次元汎用 CAD のみが利用できるプランに対して、AutoCAD Plus ではこれまで通り7つの業種別ツールセットが利用できます。

プランAutoCADAutoCAD Plus
機能・基本的な作図機能(※)を搭載・基本的な作図機能(※)を搭載
・7つの業種別ツールセットが利用可能
価格¥71,500 円/年¥231,000 円/年

※・・・

  • 2D ジオメトリの作成と編集
  • ソリッド、サーフェス、メッシュ オブジェクトを使用して 3D モデルを作成し編集
  • テキスト、寸法値、引出線、表を使用して図面に注釈付け
  • アドオン アプリケーションや API を使用したカスタマイズ
  • リボンやツール パレットのカスタマイズ
  • オブジェクト データを表に抽出
  • PDF ファイルからデータをアタッチして読み込み
  • DGN ファイル、Navisworks、Bing マップのデータを共有して使用
  • CAD 標準仕様を適用して準拠状態を確認

AutoCAD はサブスクリプション・ネットワークライセンスのみ

AutoCAD は買い切りのライセンスはなく、1ヶ月 or 1年間 or 3年間 のスパンで更新が必要なサブスクリプションプラン、また完全オフラインの環境では利用することができません。(30日毎にアクティベーションすれば、オフライン環境下でも利用できるようです)

7つの業種別ツールセットって?

7つの業種別ツールセットは、AutoCAD Plus を契約すると利用できる各業種に特化したツールセットのことです。Windows でのみ利用可能であることにご注意ください。

業種別ツールセットの「7つ」とは、以下の7つです。

  • Mechanical(機械設計)
  • Architecture(建築設計)
  • Elevtrical(電気制御設計)
  • Map 3D(地理情報)
  • MEP(機械、電気、配管)
  • Plant 3D(3D プラント設計)
  • Raster Design (ラスタ画像処理)

実は、この7つのツールも以前はそれぞれ単体の CAD として販売がされていました。
例えば「Mechanical ツールセット」は、AutoCAD の基本機能 + 機械設計に共通の CAD 作業を自動化するツールやそれぞれの規格に準拠した部品ライブラリなどが搭載されている AutoCAD Mechanical として、「Electrical ツールセット」は電気制御設計の作図・編集を効率化するための豊富な機能を備えた AutoCAD Electrical として・・・ect
AutoCAD Plus では、1ライセンスでこれら7つのツールセットが利用できます。

実質値下げとなった AutoCAD は無料体験版から始めよう

AutoCAD LT は実質値下げとなり、年間 71,500 円でレギュラー版の AutoCAD が使えるようになったため、これまで AutoCAD の導入がコスト面で厳しかった方も AutoCAD を検討できるようになったのではないでしょうか。
2次元汎用 CAD は AutoCAD 以外にも多くのメーカーが販売していますので、価格や機能を比較してご自身に合った CAD を選んでみてください。

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