作成日:2021.08.12
更新日:2026.04.16

AutoCAD の毎年ランニングコスト、なんとか抑えられないかな…?というお悩みから、AutoCAD 互換 CAD を検討される方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、AutoCAD 互換 CAD の中でも国内で最も利用されている IJCAD の、ライセンス形態の違いについて詳しく解説しています。
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AutoCAD は、2016 年から段階的に永久ライセンスが廃止されて以降、サブスクリプションライセンスのみとなりました。
サブスクリプションライセンスとは、期間が指定されているライセンス形態のことです。
AutoCAD の場合は「1 ヶ月、1 年、3 年」から選択することができ、ライセンスが切れたら再びサブスクリプションライセンスを購入する必要があります。
永久ライセンスは1度購入すれば永久的に利用できるライセンスのため、長く使うほどお得になります。しかし、サブスクリプションライセンスと比べると高価で初期投資に莫大なお金が掛かるため、個人や小規模企業ではとても購入できる価格ではありませんでした。
サブスクリプションライセンスは、AutoCAD を使いづづける限り永続的に利用料金が掛かり続けますが、1度に払う金額は(サブスクリプションの期間にもよりますが)永久ライセンスよりも非常に安価で個人でも購入を視野に入れられるような金額です。それにより AutoCAD のユーザー数が増え、結果的に Autodesk はさらに売り上げを伸ばすこととなりました。
短い期間でみるとサブスクリプションライセンスとなったことで AutoCAD を購入しやすくなりましたが、長い期間でみると結果的に永久ライセンスよりも高額となってしまうことも事実です。
そのような場合にコスト削減として検討される製品が、AutoCAD 互換 CAD でした。(※ただし、現在では後述の通りIJCADも永久ライセンスの販売を終了しているため、期間ライセンス同士での価格比較が重要となっています)
さて、AutoCAD ではサブスクリプションライセンスのみとなりましたが、ライセンスの形態も「シングルユーザーサブスクリプション」(ユーザー単位ライセンス)へ一本化されました。
これは、Autodesk のクラウドサーバー上でライセンス情報が管理され、AutoCAD を利用する際にネットワーク経由でそのユーザーが AutoCAD のライセンスを保有しているかを確認します。保有していれば AutoCAD が起動し、保有していない場合や期限が切れている場合などは AutoCAD を起動することができません。
これまで一般的だった各企業内でライセンスサーバーを構築してライセンス管理する形態と比べ、物理的なサーバーの導入や運用保守等が不要となり、ネットワークにつながる環境ならどこでも AutoCAD を使うことができるようになりました。
しかし一方ではオフラインでのアクティベーションができないなど、一部の環境で AutoCAD を使いにくくなってしまったことも事実です。
(限定的に販売されている永久ライセンスや教育機関用ライセンスではオフラインアクティベーションが可能ですが、一般的なサブスクリプションライセンスでは不可となりました。)
一度オンラインでアクティベーションが行えたら 30 日間はオフラインで利用することが可能ですが、30日ごとにオンラインへアクセスし、ライセンスの有効期限チェックが必要です。
IJCAD は、AutoCAD と近い操作感が特徴の 2 次元汎用 CAD です。
Jw_cad と同じ国産 CAD ならではの機能として、DWG だけでなく JWW ファイルの読み込み、書き出しも可能となっています。
AutoCAD と互換性のある CAD としては、IJCAD のほかにも BricsCAD や ZWCAD が挙げられますが、日本国内では IJCAD のシェアが最も高くゼネコンや官公庁でも利用されています。
IJCAD は、2025年1月27日をもって永久ライセンス版の販売を終了し、現在はすべて期間ライセンス(サブスクリプション)のみで販売されています。 ライセンス形態も「シングル」「マルチ」「ネットワーク」「USB」などから、利用用途に合ったものを選択できます。
それぞれのライセンスにどのようなメリット、デメリットがあるのかみてみてましょう。
シングルライセンスは、アカウント(ユーザー)に紐づいて認証されるタイプのライセンスです。 従来のように1台のパソコンに縛られず、ネットワークに繋がる環境であれば利用できます。また、貸出機能を利用することで、オフラインで利用することも可能です。
デメリットはライセンスの共有ができないことにありますが、その分メリットとしてマルチライセンスや USB ライセンスと比較して安価な価格設定となっています。
個人で使う場合や、CAD を利用する人やパソコンが決まっている場合は、シングルライセンスで問題なさそうです。
マルチライセンスは、アカウント認証方式でライセンスを共有できる形態です(保有ライセンス数の最大5倍のユーザーを登録し、その中で先着・後勝ちで共有可能)。ネットワークライセンスは、企業内にライセンスサーバーを設置してライセンス管理を行うタイプのライセンスです。
どちらもライセンスの共有が可能であるため、「CAD を利用するユーザーは不特定多数だがほとんどが常に CAD を利用しているわけではない」という場合に非常に便利です。
メリットは先述したようにライセンスを共有できることにあります。
デメリットはマルチライセンスはインターネット接続が必須であることや、ネットワークライセンスの場合はサーバーの設置や運用保守にもコストがかかることなどが挙げられます。

USB ライセンスは、USB 自体が IJCAD のライセンスキーとなっているタイプのライセンスです。(※現在は期間ライセンスとして提供) 専用の USB プロテクタをパソコンに挿して IJCAD を起動することで、オンライン / オフライン関係なくどこでも IJCAD を利用することが可能です。
メリットは、物理的なキーのためライセンスの共有が手軽に行え、少人数での CAD の利用や持ち運びに便利なところです。
デメリットとしては、USB 自体に破損や紛失の恐れがあるところです。物である以上、壊れないものはありませんし、USB は小さいものですから注意していても紛失してしまう可能性は否めません。
客先で IJCAD を使おうとしたときに、USB の接触が悪いと起動できないこともあるかもしれません。
このようなメリット、デメリットを考慮して購入するライセンスを選択できると良いですね。
AutoCAD、IJCAD のライセンス形態を見てみました。
現在はどちらもサブスクリプション(期間ライセンス)が主流となりましたが、それぞれにメリット、デメリットがありますので、購入数や利用頻度などを考慮して最適なライセンスを見つけてみてください。