IJCAD で塗りつぶした図形を透過させる方法を詳しく解説!
作成日:2021.08.12
更新日:2021.08.12
平面図の部屋割りなど、透過性を利用して塗りつぶしをしたい場面があります。
IJCAD では塗りつぶしの透過にも対応しているため、平面図に塗りつぶしを重ねた場合でも図面が見えなくなることはありません。
透過した塗りつぶしを活用して、見やすい図面を作成しましょう。
目次
透過して塗りつぶす
透過する一つ目の方法として、塗りつぶしを行うときに透過の設定を行います。
塗りつぶしを行う ハッチングとグラデーション ダイアログには、透過性を指定できるオプションがついています。
透過して塗りつぶす方法
- ホームタブの [作成] から、hatch コマンドを起動します。
- パターンから「SOLID」を選択して、塗りつぶしの準備を行います。
今回は黄色で塗りつぶします。 - オプションから透過性の値を変更します。数値の入力やスライドバーで指定することが可能です。今回は、50 とします。
- ハッチングの要領に沿って塗りつぶしを行うと、透過した状態で塗りつぶしをすることができました。
作成した塗りつぶし範囲を透過する
続いて、すでに作成してある塗りつぶしをプロパティの設定から透過してみましょう。
この方法は、ハッチングの設定ではなくプロパティ自体の値を変更するため塗りつぶし以外のオブジェクトにも利用できます。
作成した塗りつぶし範囲を透過する方法
- プロパティを表示していない場合は、properties コマンドを入力してプロパティを表示します。
プロパティは表示しておくとオブジェクトの状態をするに確認できる為便利です。 - 透過したいオブジェクトをクリックして選択します。
- プロパティの「透過性」の項目の値を変更します。値が 0 に近いほど透過されず、100 に近づくほど透過されます。今回は 30 とします。
- Enter キーを押下して値を確定すると、オブジェクトに透過性が反映されます。
透過がうまくいかないとき
塗りつぶしに対して透過の設定をしているのに透過されない!という場合は、システム変数によって透過性を制御している可能性があります。
次のシステム変数の値を見直してみましょう。
システム変数 TRANSPARENCYDISPLAY
システム変数 TRANSPARENCYDISPLAY は、塗りつぶしやハッチングの透過性を指定します。
値 | 挙動 |
---|---|
0 | ハッチングや塗りつぶしなどの透過性を表示しません |
1 | ハッチングや塗りつぶしなどの透過性を表示します |
もし、ハッチングや塗りつぶしはできるけど透過がうまく表示されない・・・という場合は、このシステム変数が 0 となっている可能性がありますので確認してみましょう。
こちらも、パソコンのスペック等の関係で 0 を指定している場合、値を変えると動作が重たくなってしまう可能性がありますのでご注意ください。